PETヒーターPET HEATER

PET(ポリエステル)フィルムでラミネートしており設計の自由度が高く、比較的安価なヒーター

形状は丸、三角、または穴開けが可能。加熱対象物は平面から立体まで複雑な形状の加熱・加温に対応します。
薄い、軽い、柔軟性、耐水性、耐薬品性等に優れ、使用環境に合わせた設計が可能です。
絶縁材料は、ポリエステルフィルム、または、ポリエステルフォームを複合して使用することができ、コスト、形状、温度、使用環境に応じて対応いたします。
いずれの絶縁材料も薄くて熱容量が小さいため、加熱対象物の昇温レスポンスが速いことも特長です。
金属素子がヒーター面上に均等に配置されているため、加熱ムラが少なく、熱効率性が高いヒーターです。
また、発熱素子パターンは設計の自由度が高いことから、部分的に粗密をつけることにより、更に精密な温度分布を実現することも可能です。

PETヒーターの画像

こんな課題ありませんか?

  • シリコンラバーヒーターを使っているが、コストダウンしたい
  • 複雑な形状を加熱したい
  • 大量に生産したい

PETヒーターの特徴

あらゆる加熱対象物の形状に対応します。R状に加熱対象物に沿わせて使用することができます。複雑な形状も専用の抜き型により綺麗な仕上りを実現します。 また、金属素子の配線は配線装置を使用するため、大量生産向きです。

加熱対象物の形状に合わせて、穴を開けることもできます。 金属素子は線タイプが主流ですが、金属箔での設計にも対応できます。
金属線・金属箔の設計では長期間の使用に対応するため、電流負荷、熱負荷のストレス軽減を考慮し、40,000時間使用が可能な設計としています。

PETヒーターの強み

  • 自由設計

    自由設計

    自由自在な形状・パターン設計。

  • オーダーメイド

    オーダーメイド

    設計から製造まで対応可能。

  • コストメリット

    メンテナンスコスト削減

    お客様の求める仕様要件と合致する場合、シリコンラバーヒーターよりもコストメリットがあります。

  • UL規格対応

    難燃規格(UL)に適合しています。

PETヒーターの活用例

血液分析器用ヒーター
金属線を使用したポリエステルフイルム仕様を採用しました。高消費電力を必要とする仕様ではありましたが、シリコンラバーヒーターではコストが合わないため、安価であるポリエステルフイルムが使用できないか開発・評価を進めました。
結果、客先において被加熱体のアルミブロック(血液を透過、分岐させるユニット)を適切に制御することにより、高寿命を維持することができました。
また、断熱材との組み合わせにより、ヒーターのストレスとなるヒートショック幅を小さく抑えたことも絶縁性能を劣化させず高寿命につながり、課題の解決に繋がりました。

PETヒーターの仕様

発熱体 ニッケルクローム系合金・SUS系合金
絶縁層 ポリエステルフイルム
リード線 架橋PE耐熱電線、テフロン耐熱電線
使用温度範囲 -30℃~80℃(MAX:発熱素子上表面)
電力許容差 ±10%、±15%
絶縁抵抗値 DC500Vメガーにて100MΩ以上
耐電圧 150V以下のもの 1000V/分
150Vを超えるもの 1500V/分
厚さ 0.5mm(端子部除く)

PETヒーター関連製品情報

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