防曇鏡用ヒーターとは
グラフトカーボン防曇鏡用ヒーターは、洗面所等の鏡の曇りを防止することを目的としたヒーターです。
一般家庭の洗面化粧台やホテルに設置されている洋風バスユニット等に数多く使用されています。
グラフトカーボン防曇鏡用ヒーターの4つの特長
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01
全面で発熱しますので、昇温が早く少ない電力で効果を発揮します。
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02
耐熱性、耐久性に優れています。
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03
形状が薄く、ヒーターに両面粘着テープが付いていますので、鏡への取付けが容易です。
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04
長期使用においても性能劣化が少なく、安全性に優れておりますので、温度調節器や過昇防止器は不要です。
温度分布と昇温特性
実験例
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・ヒーター
品番:201F53
定格:100-37W
仕上寸法:450×350
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・値
406×700×5t
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・断熱材なし
※使用条件、洗面化粧台の構造、条件等によって温度特性は変わります。
防曇鏡効果の実験
実験例
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・ヒーター
品番:201F53
定格:100-37W
仕上寸法:450×350
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・値
406×700×5t
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【実験条件】
洗面室雰囲気の条件は次の通りとする。
1)室内温度5-10℃(早朝及び冬期に湯気で鏡が曇った状態)
室内湿度80-90%2)室内温度30-35℃(湯気が洗面室を満たした状態)
室内湿度90-100% -
【防曇効果】
1)の場合
通電2分後:若干の効果があらわれる
通電3~4分後:効果があらわれ良好となる
通電30分:鏡の表面温度が室温+25℃で飽和状態となる。2)の場合
通電4分後:若干の効果があらわれる
通電5~6分後:効果があらわれ良好となる
通電30分:鏡の表面温度が室温+25℃で飽和状態となる。
施工
設置の前に
ヒーターの抵抗値をテスターで測定する。
抵抗値の算出方法:R=V²/W
100V-37 W (201F53の場合)
100²÷37=2700(+15%範囲内が正常値となります。)
※導通が無い場合や抵抗値が正常値範囲外の場合は、施行を中止して販売店迄ご連絡下さい。
設置方法
- 漏電遮断器で電源を切る。(照明スイッチを入・切して通電されていない事を確認する)
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鏡にヒーターを設置。
①鏡の裏面をウエスで拭き、ゴミや汚れが残らないようにきれいにする。
②鏡の裏面にヒーターの取り付け位置を決め、ヒーターの四隅をマーキングする。
③ヒーターに付いた離型紙を剥がし、鏡に予めマーキングした位置にヒーターの1辺を合わせてから、 空気溜まりが出来ないように、順次手で押し付けながらヒーター全面を鏡に貼り付ける。(ウエス 等を持って押し付けると貼り易い。)
※ヒーターを貼る時は、少し反らせる程度とし、絶対に折り曲げない事。 -
鏡にヒーターを設置した後、PSE ステッカーを貼り付ける。
(PSE ステッカー貼り付け手順を参照下さい。) -
洗面化粧台パネル、壁などにリード線の出し穴を開ける。
①壁への鏡の取り付け位置から、ヒーターの電源リード線の出し位置をマーキングする。
②壁のマーキング位置にドリルで下穴を開ける。
③ホルソーを用いてφ100程度の穴を広げる。
④サンドペーパーで、広げた穴のバリなどを落とす。 -
壁にヒーターを取り付けた鏡を設置。
①電源リード線を壁にあけた穴に入れ、結線時に取り出しやすい様にしておく。
②ひも等で目印を付けておく。 -
電源リード線の結線
(切り忘れのない様にパイロットランプ付きのスイッチを使用することをおすすめします。) -
鏡の設置
①鏡の取り付け位置に従って、鏡固定用金具を取り付ける。
②鏡に貼り付けたクッション性両面テープの離型紙を剥がし、壁裏に湿気が漏れないように電源リード線穴加工部に防水処理をする。
③壁に開けた穴に電源リード線を差し込む様に鏡を壁に貼り付ける。
④鏡固定用金具で、鏡を固定する。
※鏡が反ったり、ゆがんだ状態でヒーターを設置しない事。熱割れの原因となります。 -
動作確認
①洗面化粧室用の漏電遮断器を復帰させ、照明のスイッチを入れる。
②15分程度連続して通電して、ヒーターを貼り付けた部分が暖かくなっている事を確認する。 -
注意事項
①電気工事は、電気工事士に依頼する。
②電気工事の際は、必ず漏電遮断器を切って作業する。
③作業時に、ヒーター及び電源リード線などに傷を付けない事。
④鏡が反ったり、ゆがんだ状態でヒーターが設置されていないことを確認する。
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