断線がなく抜群の安全性を実現、優れた抵抗安定性のある弊社独自のヒーターです。
お客様のご要望のサイズ・発熱量に合わせて、試作1枚からオーダーメイドで設計することができます。情報・医療・インフラ・家庭用電熱機器をはじめ、あらゆる分野で幅広く利用されています。
面全体で発熱するため、ニクロム線などの線状発熱体と比べて、数十倍の発熱面積が得られることが最大の特長です。同一ワット数で比較した場合の昇温速度が早くエネルギー効率が良い省エネのヒーターです。
発熱体を可撓性のある絶縁材(ポリエステルフィルムなど)や、耐熱性のある強固な絶縁材(エポキシ樹脂など)と一体成型しております。そのため、剥がれたり破れる心配のない耐久性抜群のヒーターとしてあらゆる用途で活躍します。
グラフトカーボンヒーターは、幅広い分野で活用いただいており、製造を開始してから現在までの50年間に約2,500万枚程の出荷実績があります。
グラフトカーボンヒーターの特徴
グラフトカーボン®は、新潟大学で発明されたカーボンブラックの分散技術(グラフト重合、ポリマー化)を、当社親会社三菱ガス化学株式会社と新潟大学によって産学共同で商品開発した製品です。
その後、当社で製造販売を開始するに至りました。
グラフトカーボン®の化学的な特性により、溶媒に均一にカーボンブラック粒子が分散するという利点を生み出し、その結果基材であるガラスクロスへ均一にその溶液を塗布できるようになりました。
カーボン自体を基材へ均一に塗布する事に成功したことによって、抵抗体としては異例である『面状内のどの点を取っても均一な発熱量を得る』ということが可能となりました。
もちろん、電圧の偏りもなく局部発熱を起こす心配もありません。さらに、抵抗体(カーボンブラック)が塗布されている基材がガラス素材のため、高温での熱処理が可能となりヒーターとして使用する際に悪影響のある数種類のバインダー(高分子樹脂)を焼成し、長期にわたって非常に安定した抵抗安定性を生み出します。
グラフトカーボンヒーターの強み
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温度分布が均一
面全体で発熱するため発熱に無理がなく、全体で素早く昇温しかつ温度分布は均一です。一般的なドータイト式ヒーター(カーボンヒーター)と比較して抵抗安定性が高く、半永久的に均一な温度分布を保つことができます。
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断線がなく安全
通電による消費電力はきわめて安定しており、断線や酸化がありませんので長寿命です。
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抜群の耐久性
発熱素子はガラスクロスを基材としており、耐熱性絶縁材料で一体成型されておりますので耐久性は抜群です。
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輻射熱
発熱素子が完全黒体に近似しており、遠赤外線などの輻射熱が期待できます。
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省エネ
面全体で発熱するため、他の線状ヒーターと比べると同じ電力でも昇温速度が早く効率の良い節電型ヒーターとなります。
グラフトカーボンヒーターの仕様
絶縁構成 | エポキシ樹脂含浸ガラスクロス | ポリエステルフィルム | |
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2G | GN’ | ST-2T | |
標準厚み | 0.8mm | 0.5mm | 0.28mm-0.5mm |
消費電力許容 (ヒーター表面温度) |
100W未満±15% 100W以上±10% 1KW以上±10% |
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常用温度 | 120℃ | 90℃ | 70℃ |
許容ワット密度 | 0.25W/㎠ | 0.18W/㎠ | 0.1W/㎠ |
絶縁抵抗(常態) | 100MΩ以上 | ||
絶縁抵抗(水中) | 50MΩ以上 | ||
耐電圧 | 1,000V/1分以上 | ||
製造可能寸法 | 980mm×1,150mm以下 | 2,000mm以下 | |
その他 | UL その他外国規格適合品も製作いたします(但し、STは除く)。 |
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